十吾の句会 名古屋城の初夏

日記

十吾に御座る

 

立夏も過ぎ、季節は夏の盛りに御座りますな!

此度は名古屋城にて、俳句に使われる夏の季語を探して参りました

 

一、若葉

夏には木々から新しく葉が生えて参りまする

柔らかかったり、色がやや薄かったり、見ていて微笑ましくなりまする


にくたらし
天守を隠す
若葉かな

ニ、万緑

そして、若葉が育ってくると、深々とした緑一面に染まりまする

我らがいつも演武を行う二之丸広場も万緑にて美しい景色ですな!


万緑や
戦場の跡
包み込み

三、筍

こちらは御深井丸にて見つけました筍

ここまで伸びていると最早食べられはしませぬが、この辺りに筍があるのだと思うと愉しいですな!

…………拙者は食べませぬぞ?

筍が
顔見せに来て
ひょっこりと

 

四、竹落葉

そしてその筍の近くに竹林が御座る

竹の周りにはその落ち葉が仰山積もっておりまするな

青々と育った竹は、近くの落ち葉によって更に大きくなるのですな…!


竹落葉
緑も土も
命なり

 

五、牡丹

二之丸には色々と花が咲いておりますが、その中でも牡丹園が御座りまする

紅、白と鮮やかな色合い、じっくりと二之丸にてご覧くだされ!

小路へと
坐した牡丹に
誘われ

六、芍薬

そして、同じ時期に芍薬も咲いておりまする

花びらが数多、そして大きく咲いておりまするな!

美人を指し示す上で、牡丹と並んで用いられる花に御座りまする

芍薬や
すらり伸びたる
立ち姿

 

以上にござる
名古屋城には、他にも数多季節の物が隠されておりまする!

此度の句で、気に入りのものを教えてくださりませ!

 

 

そして、此度は名古屋城にて、お披露目式!

豊臣秀吉様、加藤清正様が現世へとお戻りになられました!

また新たな日々が始まるのですな!愉しみで仕方がござりませぬ!

コメント

  1. とらじろう より:

    十吾さん
    とっても、とっても暑い中のお披露目式お疲れ様でございました。
    とても楽しく拝見しました

    私は「にくたらし天守を隠す若葉かな」が好きです。
    「にくたらし」っていう表現がなんだか可愛いらしくてすごくいいですね
    いつか十吾さんの俳句の会のイベントをしていただきたいなぁなんて思っております

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