又左趣記 馬物語 第三話

日記

又左趣記 馬物語

前田又左衛門記し候

此処では又左趣記としてこの多趣味武将こと前田又左衛門利家が

「手記」ではなく「趣記」として

馬物語、武具録、説異聞、霊日記の四つの章に分け

普段ではあまり知り得ない知識を記して参る

馬物語とは

後に松風と呼ばれ戦国一の勇馬である谷風を愛馬とし

その背に乗り戦場を駆け抜けた

名馬を愛し、名馬に愛された儂が

古今東西の素晴らしき名馬達を

その歴史、物語と共に紹介してゆく

今回は

今回紹介するのはなんと馬ではない!

馬物語なのに馬ではないとはこれ如何に・・・

というのも馬以上に騎獣として活躍したものがおるからじゃ

その名も

戦象

馬物語に・・・象?

その疑問は以下の説明を読んでからじゃ!

戦象

戦象はその名の通り象を戦の為に調教したもので

馬の様に騎乗し強力な突撃を得意とした兵種である

知っての通り象という動物は陸上哺乳類最大の動物で

体重は成獣でアフリカゾウだと七トン

アジアゾウでも五トンにもなるという

最高で時速三十キロメートル程での走行が可能で

歩兵は勿論、道具をもってしても止めることは困難であった

そんな象が正面から突撃してくるというのだからとてつもない威圧感である

これにより敵兵を恐慌状態に追い込むことが出来るのである

戦象の歴史

その歴史はおよそ三千年も遡る

インダス川流域の文明に於いてアジアゾウを家畜化し戦用にしていたようだ

インドを中心に創られた戦象の考えは東南アジアや中東、果ては北アフリカのエジプトやカルタゴまで伝わり

これらの国ではアフリカゾウの戦象化に成功している

欧州史における大国を築いたマケドニアのアレクサンドロ大王は度々、戦象を用いる軍と対峙している

他にもローマ帝国、中国史に於いて戦象の存在を確認出来ることから

非常に強力な戦力であったのだろう

しかし、火砲の発達とともに身体の大きな象は的になりやすいという理由から戦象は用いられなくなっていく

現在では象は絶滅危惧種として保護されており戦に用いることは出来ない

まとめ

以上のことから戦象は

最強の騎獣

といえるじゃろう

馬ではないが、馬と同じように人と関わり

馬とは違った特徴をもつ戦象

さぞ荘厳たる見た目であったことだろう

では此れにて終いじゃ

前田又左衛門利家

コメント

  1. より:

    利家様こんばんは(^^)

    戦象 なんと読むのか悩み思わず調べました。素直にせんぞうでいいのですね。
    戦象と聞いてインド映画が脳裏をよぎりました。
    象さん走って来たら怖いなんてものではないでしょうね
    闘うより一緒に踊りたい派ですね(インド映画影響され過ぎ?)
    それでは本日も冷えたかと思います
    お風邪ひかれませぬように

  2. 5101(光一真衣) より:

    利家様が日記帳を…。嬉しすぎます☺ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))これからも知識を広めてくださいませ!!

  3. 結月里洋( ゆづき りょう) より:

    迫力、ありそうですね!

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