惣平、生き様に学ぶ!

日記

 

この日記帳は、拙者足軽の惣平が、

武将様のような立派なもののふになるべく、

武将様の逸話や名言、「生き様」を皆様に紹介し、

拙者自身も学んでゆき、少しずつ成長する様子を書き記していきまする。

本当に成長しておるのだろうか…?

 

あいさつ

 

皆様!

拙者、惣菜の惣に平で惣平でござりまする!

 

近頃は雨が多く中々晴れ間を見ることができませぬが、

先日、良きことがございました。

それは七月八日、前田慶次様と名古屋城に登城した際、

終日雨の予報だったにも関わらず、登城前から晴れ始め、

そのまま一日雨が降りませんでした。

流石は天が惚れた傾奇者、前田慶次様でございまする!!

良きこととはもちろん晴れたこともなのでございまするが、

なんと!が鳴いていたのでございまする。

四百年ぶりに聞く蝉の声…、とても懐かしく感じるのと同時に、

また一つ戦国の世と変わらぬものを見つけ嬉しく思いました。

がすぐそこまで来ておりまするぞ!

現世に蘇り初めての夏…心が躍りまする!

 

しかし、現世の夏は戦国の世とは比べられぬほどに暑いとお聞きしておりまする…!

これは急いで強さを学ばねば…

そうと決まれば、今回も武将様から学びとうございまする!

 

今回は、前田利家様

 

四百年前から我が主君であらせられる

前田利家様でございまする!!

拙者は尾張国荒子の生まれでございまして、

同じく、尾張国荒子にて生まれ織田家先鋒として、

その武勇を轟かせていた前田利家様に仕えておりました。

今回は、武勇に優れ、「槍の又左」の異名を持つ利家様から、

現世の夏の暑さを乗り越えるための強さを学ぼうと思いまする。

 

利家様の強さ

 

利家様の強さは単純な腕力や槍の腕前だけはございません…。

織田信長様に「肝に毛が生えておる」と言われるほどの豪胆さ…

そして例え傷を負っても退くことのない心の強さ、辛抱強さ!

それこそが利家様の真の強さだと拙者は思っておりまする。

その心の強さがよくわかる話を紹介していきましょう。

 

稲生の戦い

 

稲生の戦いとは1556年(弘治二年)に現在の名古屋市西区で起った戦でございまする。

 

この戦で争ったのは、

我らが名古屋おもてなし武将隊御大将であらせられる

織田信長様

その弟君であらせられる

織田信行様(信勝様)

でござりました。

 

なぜ、織田家家中で信長様派と信行様派に分かれて争うことになったかというと、

当時の信長様は素行が悪く、周りから「うつけ者」と呼ばれ、

1553年(天分二十二年)に信長様の傅役(もりやく)であらせられた平手政秀様が、信長様との関係が悪化し自刃されたと言われておりまする。

さらに、1556年(弘治二年)には信長様の義父であり、後ろ盾でもあった斎藤道三様が長良川の合戦にて敗死されるなど、

敵対勢力からの圧力も強くなり、動揺する織田家家中では、信長様は当主に相応しくないという声があがりはじめたのでございまする。

そして、家中でも評価の高い信行様に家督を継がせようとする動きが強くなり、お二人はご兄弟でありながら、稲生原の地にて戦うこととなるのでござりまする。

 

信行様の勢力には、後の織田家筆頭家老であらせられる柴田勝家様など名だたる武将様がいらっしゃり、数の上でも勝っていましたが、

信長様はその才覚にて見事、信行様に勝利したのでございまする。

 

衝撃!利家様、○○に矢傷を負う…!

 

稲生の戦いに出陣された前田利家様、この時の年齢は19歳でござりました。

ちなみに拙者は、11歳。

利家様は初陣で首級を挙げるほどの武勇をお持ちゆえに、此度の戦も大いに活躍されるだろうと思っていたその時!

敵方の宮井勘兵衛の放った矢が、

利家様の右目の下に刺さったのでありまする…!

…え?

右目の下?

肩とか背でなく、右目の下…?

顔ですぞ?

普通ならばこれほどの大けがをしたら戦意を失い、後方に撤退し治療を受けるというもの…。

しかし、利家様は周りのお味方が退くように進言する中

「まだ一つも首級を挙げていない!」と言われ、

顔に矢が刺さったままで敵陣に飛び込み

矢を放った宮井勘兵衛を自身にて討ち取ったのでありまする!

流石利家様でございまする…。

その勇猛さ、悪鬼羅刹が裸足で逃げ出すというもの…!

信長様は利家様のこの功績を大いに喜び合戦中の味方を鼓舞されたのでありまする。

このような利家様の奮戦が、戦を勝利に導いたのは間違いありませんな!

 

ちなみに、この矢いつまで刺さっていたかというと、

戦後の首実検でも抜かずに参加されていたと言われておりまする。

…なぜ!?

な、なぜ利家様は戦が終わっても矢を抜かれなかったんじゃ…?

拙者にはわかりませぬが…、おそらくそれも利家様の強さなのでありましょう…!

よし!この強さを学ぶために…

 

拙者も挑戦じゃ!!

 

利家様の強さを拙者も身に着けるために、

拙者も、顔に矢を…!

…無理じゃ…、

それは流石にできぬ…。

そうじゃ!誰かに顔を殴ってもらうってのは…!

…いやいや、そんな痛いことはしとうない…。

ぬっ!!

何やら急に猛烈に腹が痛くなってきたような…、

きてないような、もしかしたらもうすぐ痛くなるような気が致しまする…!!

無念じゃ…!

こんな腹具合ではとてもじゃないが挑戦はできませぬ…!

誠に無念じゃ…!

まさか、腹がこんな具合になるとは…!

しかし!無理をして体を壊しては元も子もないし…、

致し方なし…!

今回の挑戦は止めでござりまする!

無念…!

(ほっ…。)

 

小さい角

 

皆様、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

小さい角(※つのでも可)でございまする。

ここは、拙者が現世にて学んだことで役立つかもしれないことを皆様にお伝えする場でございまする。

今回お伝えするのはこちら、

「具に」

皆様、読み方わかりまするか?

答えは「つぶさに」でございまする。

「つぶさに」は

・詳細に

・もれなく

と言った意味があるらしいですぞ。

 

みそ汁の「具に」大根を頼む。

これは「ぐに」ですぞ!気を付けなされ!

 

小さき角(門)には小さき福がおりまする…!皆様に良きことがありますように!

それでは、これにて失礼いたしまする。

陣笠隊惣平

 

コメント

  1. 相州姥桜 より:

    惣平さん、お早うございます!
    日記帳、楽しく拝読致しました。
    皆様其々の筆致で綴られる日記、どれも楽しゅうございますが、惣平さんの文章は特に面白うございますね。
    お隣で身振り手振りを付けて語って下さっているような、読みながらついつい笑ってしまいまする。
    今回の利家様のお話も、既知の内容でありつつ、惣平さん視点が新鮮でした。
    それにしても…矢が刺さったのが目でなくて良かった…政宗様より先に独眼竜利家様になるところだった…(笑)

    次のお話も楽しみにしております(o≧▽゜)o

  2. りーくん より:

    惣平さん
    おはようございます。

    名古屋城の暑さには
    本当にお気をつけくださいね。
    甘く考えていたら確実に倒れます(笑)。

    利家様の生き様、
    戦国時代から惣平さんは
    利家様に仕えていらしたので、
    よくご存知なのでしょうね。
    利家様の生き様は
    利家様だからなせることもあるので
    惣平さんは惣平さんらしくで
    いいと思いますよ。

    お腹の調子も
    利家様に倣わなくてもいいですよ(笑)。

  3. より:

    惣平さん

    こんにちは。
    先日、慶次様との平日はまさかの晴れ。驚きましたがとても楽しく快適に過ごせました〜。惣平さんにも初めてご挨拶が叶い、よかったです。
    前田家の惣平さんが蘇ってくださったことはとても嬉しいです。
    今回の日記では利家様の武勇伝をありがとうございます。
    顔に矢は……うん、無理ですね。
    これからは姫隊のまつ様もまた蘇えられるとのこと。会える日が楽しみですね!

    今日も久しぶりにカラッとしたお天気!よい一日をお過ごしください。

    • さち より:

      惣平さん、こんばんはー
      成長なさってると思います!!

      夏、好きな季節ですが今年はお祭りと盆踊りがないので少し淋しいですね。
      本当に暑いので、少しずつ体を慣らしていってくださいね。

      目の下に矢!!
      でもすぐに抜いたらきっと血が止まらなくなりそう…いずれにせよ凄い逸話ですね。
      惣平さんは真似しないでくださいね、大変心配になります!笑

      あ、つのでも許してくださった。笑
      つぶさに…勉強になりました。
      具(ぐ)と使い分けていきたいと思います。

      今日お伝えできなかったのですが、惣平さんが紹介していた三輪神社のおみくじと、惣平さんが無事を祈ってくださったお陰で先日の大戦を乗り切れました。ありがとうございました!
      惣平さんにもたくさん良きことがありますように。

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