皆々、息災であるか
前田又左衛門利家である。
此度の日記帳は100名城の旅、
三十八城目である。
此度参った城は東北随一の人気を誇り、
築城した人物は戦国史有数の人気者。
儂の頭もなかなか悩ましてくれた者じゃ。
いざ参らん!
仙台城
仙台城は独眼竜・伊達政宗により築かれた城である。
現世の者は仙台といえば思い浮かべる有名な伊達政宗像があると聞くが、
それがあるのがこの仙台城である。
この城は大大名伊達藩の居城として、誠に大きな城。
現世においても人気の観光地である仙台の要として多くのものが訪れる城じゃ!
それでは早速仙台城を見て参ろうではないか。
交通・行き方
仙台駅にて地下鉄東西線に乗車、
『国際センター駅』にて下車。
駅から本丸まで歩いて20分じゃ。
百名城スタンプの在り処
本丸にある『仙台城見聞館』にて印判を押すことが叶う。
仙台城の歴史
仙台城を築きし伊達家は藤原北家の流れを汲む家である。
と伊達家は申しておる。。
伊達郡、現世の福島県の中部あたりを治め、
鎌倉時代からその活躍が見られるほどに長い歴史を持つ家じゃ。
南北朝時代には北畠顕家様の軍に加わるなど南朝方として功をあげ。
応仁の乱の折には日野富子様に近づきその地位をより確かなものにしていく。
伊達家は陸奥守護の任を与えられた他、奥州探題であった大崎氏や羽州探題であった最上家を取り込み東北の一大勢力となるのじゃが、
当時の当主・稙宗殿とその子・晴宗殿の内乱により傘下となった家の独立が相次ぎ、力を失うこととなった。
戦国後期に伊達家の当主となった輝宗殿はその優れた外交手腕によって家を建て直す。
信長様にいち早く近づいておる。
信長様が本能寺にて倒れたのちには輝宗殿の跡を継いだ政宗が外征を進め一気に領土を拡大。
その後豊臣家に従いおおよそ江戸時代に伊達家が治めておった領土に収まるわけじゃ。
この頃の政宗の居城は黒川城や米沢城。
では仙台城はいつ出来たのかと申せば
関ヶ原の後の話である。
関ヶ原の戦いでも激しく争った上杉家への備えとして山の要害を利用しつつ、
足元に平野が広がり商いにも適したこの仙台の地に新たに城を築城したというわけじゃな。
政宗によって築かれた仙台城と伊達藩は日ノ本有数の大藩として江戸時代をすごし、現世に至るというわけじゃ。
江戸時代が終わると廃城令によって多くのものが失われ、残った建築物も仙台空襲によって消失。
現世においては建築物は残っておらぬが、美しい石垣やその体験施設によって楽しみの多い城郭となっておるのじゃ!
見所
確と残っておる石垣を横目に縄張りの名残を見ながら進むと、二の丸、そして本丸へ着く。
本丸の北側にあたる石垣は美しい切込接、この石垣は幾度も修正が繰り返した石垣であって政宗の築いた頃よりも前に張り出しておるようじゃ。
我が金沢城も同じくじゃが、仙台城は江戸時代が進み本丸が使われなくなった城じゃ。
故に今本丸を復元しようにも、石垣は江戸の後期に改修されたものであるため、本丸に多くの建築物があった頃とは形が異なっておる。
そこであえて無理な復元は致さず、かつての姿を皆が想起できるような展示があるのじゃ!
その一つがVRなる者じゃ!!
このカラクリをつければかつて、政宗が築いた豪壮な本丸御殿の姿がこの本丸に浮かび上がる。
儂も大いに心躍ったわな。
因みに本丸御殿を案内してくれるのは現世でも人気の声優なる者だそうじゃから、仙台城に訪れたならば是非に体験してみてほしい者じゃな!!
そして先に話した有名な政宗の像があるのもこの本丸である。
土産どころや展示館など誠多くの体験が楽しめる施設ばかりであった。
そして、仙台名物『すずめ饅頭』を常長殿からいただいたわな。
此度食したのは揚げすずめ、実に美味であったぞ!!
本丸から見下ろす景色は政宗も好み、よく眺めておったと聞いておるから時代は違えども政宗と同じ景色を眺めるのも忘れることのなきようにいたせ!
して、本丸西側の石垣は先の震災にて損傷し、長く工事が行われておったのじゃが、間も無く修繕が終わるとの話を聞いておるでな、
皆も要注目である。
本丸を後にすると、見えて参るのは二の丸の正門、
大手門跡である。
先の戦災にて門は失われておるけれども、脇櫓は復元されておる。
共に木造復元を目指しておるようじゃから、これよりの発展が楽しみであるわな。
そして、大手門の北側にあるこの土塀は城内唯一の現存建築である!!
そして、その近くには(常長殿曰く)日ノ本随一の有名人の像があるから、これも見逃すこと無かれじゃな。
ここから更に進むと見えてくるのは五色沼と呼ばれし堀がある。
どうやら現世で人気のフィギュアスケートなる物の発祥の地だそうじゃな!
武士の城から現世の文化が生まれるとは中々おもしろきことである。
蛇足
仙台城はいかがであったかな!!
儂としては中々手を焼かされた政宗の城ということで気が重くはあったけれども、さすがは風流人の政宗。実に良い城であった。
そして驚いたは体験施設の充実ぶりである。
建物は残っておらずとも楽しむまでは帰さぬぞと政宗が申しておるようであった。
天守や御殿が残っておらんことから『城がない城』なぞと言われておるそうじゃが、城に疎い者でも必ず楽しめる城と言えるであろう!
コメント
利家さま
おはようございます
日記の更新ありがとうございます
仙台城へは私も歩いて行きました~
最後に見える石垣の大きさに驚いたものでした
石垣のすぐ横を通るのは今だからこそできることなんでしょうね
上から観る景色は街が一望できて自分の足で歩いたことも含めて感動します(^^ゞ
本丸御殿は無くてもここにあると想像するのも楽しかったですね
私が行ったときにVRはまだありませんでした
次に行けたなら観てみたいです
本日も暑さ厳しい一日となります
暑さ対策をしてください
良き一日となりますように…