又左草子~~稲生の地に又左再臨~~

名古屋紹介

皆の者、息災であるか

前田又左衛門利家である

先日450年以上振りに現世において稲生の戦いと呼ばれておる戦が行われた地を紹介して参る!

一つ前の日記帳がまつの紹介に終始したで

此度はしかと、皆々が実際に行って体験できる内容に致す!

まつの話はこちらじゃ。

見ておらん者は読んで参れ

又左草子~~まつの生誕祝いに候
皆の者、息災であるか 前田又左衛門利家である 此度は儂の妻であるまつについて紹介して参る。 七月二十五日が新暦においてのまつの生誕日であったため、ええ機会じゃと思った次第である。 要するに生誕日の祝いとして、まつを現世の皆々に知らしめんとす...

稲生の戦い

早速!稲生原古戦場を紹介して参る!

……その前に、

稲生の戦いを知らんもののため、説明致す。

稲生の戦いは弘治二年(一五五六年)に起きた、信長様とその弟君、信勝様が家督をめぐって起きた合戦である。

無論わしは信長様に付き戦ったのじゃが、後に織田家の宿老となる柴田勝家様や林秀貞さまは当時、信勝さまに味方しておった。

兵の数でも我らは劣勢じゃったが、

信長さまご自身が先陣に立たれたことで士気が天を衝き一気に形成逆転、

信長さまの勝利となった戦である。

儂はこの戦いの折、宮井勘兵衛という武将に

目の下を矢で射抜かれ負傷致した。

しかし儂は退くどころか矢を抜くことすらせず、そのまま戦い続けた!

そして、宮井殿を討ち取り武功を挙げたのじゃ!

このことは信長さまもえらい褒めてくださって嬉しかったのを覚えておる。

槍の又左という異名が呼ばれ始めたのもこの辺りじゃな。

稲生原古戦場跡

早速、満を辞して古戦場跡の紹介じゃ!

ここへは地下鉄なる鉄籠の駅「庄内通」からほど近くにある。

では参ろう

 

ここは稲生の戦いにて両陣営がぶつかった、

文字通りの「合戦場」である。

まことこの場所にて、

信長さまのご出陣や

儂と宮井殿の命のやり取りが行われたわけじゃな。

儂にとっても一つの契機となった戦いである故皆々もここに参った際は、ゆるりと450年前をに想いを馳せるが良い

今でも手入れされておってなかなかに趣のある、良いところであった。

名塚白山神社

次に参るは名塚白山神社

かつて名塚砦があった場所である。

稲生の戦いにおいて、信長様の前線基地として佐久間盛政様が築かれた砦じゃ。

信長様や儂は清洲城から進軍をはじめこの砦にて兵を整え稲生の合戦城へと出陣をいたした次第であるな!

他にもこの名塚白山神社は、白山信仰をしとる神社故、歴史が好きなものは抑えておきたい隠れ名所であるな。

白山信仰とは

白山信仰と申しても「何のことやら」となるもののために説明致す。

此度の日記は観光地紹介が中心であると申したのはもう忘れよ。

白山信仰っちゅうのは読んで字の如く

白山を信仰することじゃな。

日の本では古くから霊山信仰があった、白山信仰はその一つじゃ

ではそもそも霊山信仰って何じゃという話になってくるのじゃが、

これは現世で言うところの自然崇拝のひとつじゃな

今度は自然崇拝とはなんぞやと、

そういう者の為に、

儂が、

確と、

説明致そう。

日の本では、否、これは世界で共通して言える事なのじゃが、

人は大いなる自然に対して畏敬の念を抱く

連なる山々や激しく流れる川に圧倒されたり、

大木を前に目を見張ったり、

大風や雷を恐ろしいとおもったり

広大な海や湖を見て、自分が小さな存在である感じたり。

現世を生きる皆々も一度は感じたことがあるであろう。

日の本では古来より人智の及ばぬ自然の大きな力に対し、

畏敬の念を込めて社にまつり、崇めた。

御神木や要石もこれの類である。

つまり、白山神社とは白山を崇め信仰しておる神社ということじゃな。

白山とは加賀と飛騨に跨るに大きな山で

富士、立山と並び日本三霊山に数えられている

天下に名高い名峰である。

戦国時代の尾張において白山信仰は広く浸透しており、信勝様もその1人じゃった。

白山信仰の神社を訪れることは、我らの考えておったこと感じておったことを知るには良きところといえるであろうな

蛇足

此度の稲生探訪は如何であった?

このように我らが居った場所、命を散らした場所に赴くのもええことであろう。

また紹介して参る。

此度の蛇足は儂の直垂姿じゃ!

とくと見よ!

次回の日記帳も楽しみに致すが良い。

では

さらばじゃ

コメント

  1. より:

    利家様こんばんは(^^)

    稲生原古戦場跡 お恥ずかしい話ですが私行った事ないかもしれません、まだ。
    今度行ってみようと思います。

    それよりも直垂だぁ(^^)
    直垂(^^)
    わぁーい直垂ですね
    テンション上がってしまいますね
    いつ生で直垂のお姿見れるのでしょう
    楽しみです
    直垂で終わる私の感想 笑
    本日も暑い日でございました、ご自愛くださいね

  2. あきあかり より:

    利家様
    日記をありがとうございます。
    稲生原古戦場跡は地下鉄で行く事ができるんですね。初めて知りました。
    教えて下さってありがとうございます。
    もう少し涼しくなったら行ってみたいと思いました。

    利家様の直垂姿の写し絵は蛇足ではないですよ〜とても端正で雅です。
    眼福なお写真をありがとうございました。

    今日も暑い一日お疲れ様でした。
    少しでもゆっくり休んでくださいね。

  3. 相州姥桜 より:

    利家様
    此度も読み応えのある日記を有難うございます。
    歴史、民俗を学ぶものとして大変参考になりました。

    『稲生の戦い』と聞いて真っ先に「利家様に矢が~!」と思った辺り、我ながらなかなかの利家様推し具合ではありますまいか…(苦笑)
    目に当たらなくて良かったです…ホント…
    白山信仰のお話も大変興味深く、日の本の民は古来より自然の中に神聖を見てきたのだと改めて感じました。
    いつかご紹介いただいた地を巡りたいと思います。

    今は、利家様の直垂姿に魅せられておりまする。

  4. 江戸のともぴぃ より:

    利家さま
    先日はお初にお目にかかれて嬉しかったです。今のご時世、なかなかお会い出来ぬ家臣の為、もっともっとお姿の写真を載せて頂けると嬉しいです。直垂・・、お似合いですね。是非、槍担ぎのお姿も宜しくお願い致します(*’▽’*)

  5. 結月 里洋(ゆづき りょう) より:

    歴史、勉強になります!

    お似合いですね♪

  6. りーくん より:

     
     
    利家様
    おはようございます。

    稲生の戦い、
    利家様が武功を挙げられた戦いということは知っていましたが、
    いまいち場所がわからなかったので
    教えていただきありがとうございます。
    漫画家原哲夫先生の「いくさの子」で
    コミックスがちょうど稲生の戦い辺りを描いているので
    御興味がありましたら是非。

    蛇足をもっと見せてください(笑)!
    直垂姿の利家様を拝見できる日を楽しみにしています。
     
     

     

  7. 良子 より:

    利家さま

    返文遅くなりました。
    稲生の戦いでの負傷したまま戦い続けた事は存じてましたが…
    庄内通駅の近くにあるんですね。
    足を運ばないと今、焦っとります(笑)
    お話ありがとうございました。

    でも
    蛇足に目がいってしまってます(^^ゞ
    もう蛇足ではありませんよ。
    早く直垂姿を見たいものです。

    暑い毎日ですが体調管理をしっかりしてお過ごしください。

  8. YUI より:

    利家様!
    コメントがずいぶん遅くなってしまい申し訳ありませんが、残させてください!

    現世に蘇られてから、ご自身のゆかりの地をたくさん巡られてるんですね!
    稲生の戦いは知っていたんですけど、あの目を射抜かれた逸話の戦いだったんですね!
    また1つ勉強になりました!

    私の地元にも小さな白山神社があります。
    学生の頃に気になって白山信仰についても少し調べたことがあるんですけど、利家様に解説して頂くとより身になる気持になります!

    直垂姿もめっちゃステキです!!!!!!!
    よくお似合いです!!!!!!!!!!!!
    蛇足をいつも楽しみにしてます♪

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