又左草子~~又左、岩村城へ~~

日記

皆々、息災であるか

前田又左衛門利家である。

我らは昨日一昨日と、

美濃国関ケ原にて

「大関ケ原祭2022」に出陣致し、祭を盛り上げて参った!!

そう!

 

 

 

 

 

 

 

 

、、

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

………

 

 

儂以外は……

 

 

 

 

 

 

今月の儂は城を守る留守番武将なのじゃ

 

留守番武将に至る経緯は此れを見よ…

然りながら!!!

 

黙って留守番ばかりしておる儂では無い!

前回の日記帳にて予告した通り

史跡探訪じゃ!!

因みに前回の史跡探訪は甲斐国へと参ったぞ!

又左草子~~又左、甲斐国へと~~
皆々、息災であるか 前田又左衛門利家である。 此度の日記帳は史跡探訪記、 前回の史跡探訪では 松本城 を紹介致した。 まだ読んでおらぬものは読んでってな! して、此度の史跡探訪は 甲斐国 へと参った! 甲斐と云へば、躑躅ヶ崎館 を始め武田信...

 

 

なんと此度は日本一のとある場所に行って参ったぞ!

では

いざ参らん!!

明知鉄道

此度の旅の目玉に行くにあたり、

美濃国恵那へと先ず立ち寄ることとなった。

恵那からは明知鉄道なる鉄籠に乗ることができる

趣あるこの鉄籠に乗ることも旅の目的の一つであった。

して恵那の地は十月二十二、二十三と山城フェスが開催されるのじゃ!!

山城好きの儂にとっては誠に心惹かれる祭りじゃ!

別の戦があり赴くことは叶わなんだが、いずれ参りたい所存である。

到達

鉄籠に揺られること四半刻ほど、

儂は岩村なる駅にて鉄籠を降りた。

駅を出るとかつてこの地を治めた武士の名が連ねてある。

もう分かるであろう。

 

此度の目玉は岩村城じゃ!!!

城下に広がる街もまた美しいで見どころの一つであるわな。

儂が訪れた折は朝早くだったからか山の全貌が見えぬほどの靄がかかっておった。

岩村城は山にある城である。

これよりこの山に登って参るぞ!!

岩村城

日本三大山城と呼ばれし岩村城は日本で一番標高が高い場所にある城である。

その標高は700メートルを超える!

故に険しい山道を進めばならぬが、それもまた山城をめぐる楽しみの一つであるわな。

道中は霧が深く少しおどろおどろしいが幻想的な風景が広がっておる!

山中を進む前に、岩村城の沿革を紹介して参ろう

岩村城の歴史

戦国時代において岩村城を納めておったのは遠山氏と呼ばれる一族である。

遠山氏は美濃を中心に幾つか分家を持つ国衆で、岩村城を治める遠山氏は織田家と武田家に両属しておった。

この岩村城がある東濃は武田と織田の領土の境にあたり、

遠山氏がどちらの家に着くかは互いにとって領土を守る要であったわけじゃ。

織田家は信長様の叔母上に当たるおつやの方様を遠山氏の当主であった景任殿に嫁がせ関係を強め、

後に景任殿が亡くなった折には信長様の五男御坊丸様を養子とし次期城主に据えられることとなった。

この頃の岩村城はおつやの方様が実質の城主であらせられたが故に岩村は

「おんな城主の里」とも呼ばれておる。

これを契機に岩村城は織田家の領土へと組み込まれることになったのじゃが、事態が大きく動いたのは元亀三年(一五七二年)である。

武田軍による、現世で申すところの

西上作戦が始まったわけじゃな。

皆がよく知るであろう三方ヶ原の戦いや、奥三河の地が武田の侵攻を受け接収されると同じくして、

武田との境であった岩村城も武田の勢いを恐れ降伏し開城に追い込まれた。

然りながら武田は降伏したおつやの方様と御坊丸様に寛大であり二人を殺める事なく、御坊丸様は甲斐国へ送り養育、おつやの方様は武田方の猛将、秋山虎繁殿に嫁がせることとなった。

秋山虎繁殿は武田二十四将にも数えられ、三方ヶ原の戦いでは徳川殿が恐れた猛将である。

武田の猛牛の名でも呼ばれておったぞ!!

じゃが、結果的に子である御坊丸様を敵の本拠へと奪われた上に一門衆であるおつやの方様は敵将に嫁いだとなっては信長様の面目が丸潰れである。

一番に戦うべき一門が敵方に靡いたとあって信長様の怒りは激しかった。

後に長篠の戦いにて大勝利をおさめ、奥三河と東濃を奪い返すこととなった折には虎繁殿とおつやの方様は磔になったと聞いておる。

その後も長きに渡って対武田の最前線であった岩村城は河尻秀隆殿が入り、

武田家が滅亡した折には信長様は明智光秀殿らを連れてこの岩村城に入城されており、この地にてその報をお聞きになった。

このように、織田家と武田家の戦の渦中に常にいた岩村城はその高さや美しさのみならず、数多の戦を経た歴史を見た上でも趣深い城であると言える!!

 

 

 

 

因みに先に名が出た河尻秀隆殿は儂が思うに織田家臣団の中で最も過小評価されておる武士である。

岩村城本丸

岩村城の話をしておったらついに本丸近くの石垣が見えて参った!!

この濃霧もあってか神秘的な装いであるな!!

なんとも美しい光景である。

この雛壇が如しの六段壁は岩村城の特徴の一つ、

初めは一層だった高石垣を崩落を防ぐために今の形となったと聞いておる。

ここを抜けるともう間も無く頂上じゃ!!

所々苔生しておるのがまたいい味を出しておるわな!

ではいよいよ、日ノ本一高い城からの眺めをお見せいたそう!!

どん!!

はっはっはっはっは!!!

まさに五里霧中の景色である!!

いや誠に良き日に来たわな!!

川中島戦いの武田軍の気分であったわ!

これでは目の前に軍勢が構えていても気が付かぬ。

自然の美しさと同時に恐ろしさを感ずる良き城攻めであった!!

ここまで興奮した城巡りは中々なかった、随一と言ってもいいやもしれぬ。

然りながら折角の高い場所からの景色は拝めなかったが故に今度は晴れた日に参りたい!

故に此度は百名城の印判は敢えて押さずに帰った。

近いうちに必ず参ろうではないか!

蛇足

此度は少しばかり久方ぶりの城巡りであったな!!

山城に至っては備中松山以来かのう。

以前書いた備中松山も日本三大山城が一つ、天守を持つ城で最も高いところにある城じゃ!

又左草子~~備中松山城へ~~
皆の衆、息災であるか 前田又左衛門利家である。 此度は、 前回に引き続き、史跡探訪である 又左草子~~又左、唐津城へ~~ 此度はいつもより少しばかり足を伸ばして 備中国 へと行って参ったぞ! 備中と言へば五大老の一人にしてわしとも誠に所縁深...

 

 

やはり城巡りは楽しい、故にこれからもどんどん数多の城を巡ってまいろう!

皆もたのしみにしておると良いぞ!

して、恵那の地は五平餅が有名である。

道中に店を見つけたで食うて参った。

くるみが効いておって、げに美味であったぞ!!

さて、次はどこに参ろうか

 

 

 

では、

 

、、

 

さらばじゃ!!

コメント

  1. miwa より:

    利家さま

    おはようございます(^-^)
    お城での四連勤お疲れ様でした。
    立派に留守番武将としてお務めを果たされましたね。
    儂以外は‥‥の小さな字を見て吹き出してしまいました。

    今回のお写真もとても綺麗ですね。
    鉄籠可愛い♡
    街や山間の風景も霧が幻想的で素敵ですね。
    文面からも利家さまの山城愛を感じられました。
    岩村城はお友達が行ってきたそうで、すごく良かったよ〜と聞きまして行ってみたいのですが。。延々と続く階段を見たら挫けそう。。
    また利家さまの日記で行った気になるだけかも知れません。笑
    歴史のお話もありがとうございます。
    おつやの方様はなんともお気の毒な。。
    信長様のお気持ちもわからんではないですが怒りすぎなのでは。。(ー ー;)
    くるみ入り五平餅美味しいですよね〜♪
    久しぶりに食べたくなりました。

    利家さまのお話と案内がとてもわかりやすくてレポーターとしての才能もおありかもですね。。
    私は利家さまが武将様達の中で1番かっこいいと思うのですが(//∇//)
    知識の豊富さや行動力などつくづく尊敬。。
    今後もご活躍期待しています!

    季節の変わり目なので体調お気をつけてお過ごしくださいませ〜٩( ᐛ )و

  2. より:

    利家さま おはようございます

    明智鉄道 あっ乗った事ありますわ。
    懐かしい気持ちになりましたよ
    イベントに向かう時に乗ったのでちょっと混んでいて、いつかはゆっくりのんびり乗ってみたいと思った電車

    さて岩村城 苔好きにはちょっとたまらないですね。
    しかし、霧が見事ですね
    見事すぎてもう笑ってしまうしかないですね(笑ました。すみません)
    しかしこれも中々良い感じで神秘的な?
    いつか晴れ渡った時に登城出来ますように。

    五平餅胡桃入り美味しいですよねー。
    五平餅好き(多分一番私の感情入ってるのはここ)

    さて今週末は利家様もご出陣の名古屋まつり 楽しみにしております。
    晴れますように

  3. ぽん2号 より:

    利家様

    利家様がお留守番武将なのは、もはやお約束の13年。そろそろ城の名を前田城と改め、三つ葉葵を梅鉢に付け替える計画に取り掛かる時期かもしれません。
    実行される際は、全力で“応援だけ”させていただきます(笑)

    岩村城、随分と前に行ったことがあります!
    まだ城に興味が無かった頃なので、ぼや〜っとした記憶しかありませんが、眼下を見下ろした時に、ここに城を作るのは、理にかなっているな〜と思った記憶が…
    そう、その時は快晴だったんです( ̄∇ ̄)ノ

    五平餅も美味しいですが、恵那といえばこの時期は栗きんとんですよね〜
    次に行かれた時は、そちらも楽しんできてください☀️

  4. もち より:

    利家様こんにちは
    史跡探訪楽しみにしておりました!

    山城…これは本当に好きな人でないと行かない場所…!
    なので詳しくご紹介いただき嬉しいです!
    しかも写真と共に詳しく説明されてて今回も読み応えがあるなぁ〜
    あちこちで看板?は見かけるので行ってみたいなーと思ってました。
    これ女ひとりで行っても大丈夫でしょうかね笑
    まあまあに人の気配がなさそうな…(不安)
    帰ったらしっかり読みかえします♡

    お留守番武将として城の護りも務めさらに史跡紹介で我々を楽しませていただきありがとうございます!😊
    またの更新お待ちしております!

  5. 良子 より:

    利家さま

    こんばんは~
    もう笑わせないでください。
    「儂以外は」の文字‥小さい過ぎます。
    反対にでんと大きく書いてくださいね。

    岩村城へ史跡探訪お疲れさまでした。
    靄が人を寄せつけない感があります。
    三大山城のひとつなんですね。
    残りは大和高取城への探訪ですね。
    次の探訪でしょうか?

    私は3年前に岩村城へ行ってきましたよ。
    やったー!
    利家さまより先に足を運んだ城です。
    といっても本丸付近まで車で行ってきましたが(^^ゞ
    時間がなかったこともあったので‥
    次は難攻不落の山城の壮大を歩きながら感じたいですね。

    載せていただいた写真を見て歩いた気になってたりして(笑)

    次のお話楽しみにしてます。
    気温差に気をつけてお過ごしください。

  6. 江戸のともぴぃ より:

    利家さまこんばんは(*’▽’*)
    『儂以外』ちょっと可愛いですねww ←加賀百万石の祖に失礼しました。

    城守武将もかなりの大役ではありますし、観光客からすれば、名古屋城に素敵な武将さまがいる✨✨との土産話になるのは嬉しい話ですよ(o´∀`)b
    山城は・・・、苦手ではありますが、石垣の苔や、霧の様子などは素敵ですね。五平餅も美味しそうです。美味しそうと言えば、今日の配信、私もお寿司を入手しましたので、一緒に楽しみながら観たいと思います( ´艸`)
    日記帳で、色んな場所へ行かれてますが、たまにはお屋敷でゆっくり休養も必要ですよ。先日は雨に打たれたり、最近は寒暖差のある日も続いてますから、お身体は大切にしてください。

  7. あらこ より:

    お留守番武将の利家様
    日記の更新ありがとうございます。
     
    史跡探訪お疲れ様でした。
    霧の岩村城、幻想的ですね。現代的なものが何も写っていないので、まるで江戸時代にタイムスリップしたようです。
    沢山のお写真ありがとうございました。
    次回行く時は晴天に恵まれるといいですね。
     
    くるみが効いた五平餅美味しそうです!
    焦げた部分も香ばしくて好きです。
    ああ、五平餅が食べたくなりました。
     
    次回ね日記も楽しみにしています。

  8. 結月里洋(ゆづき りょう) より:

    霧のイメージありましたが、まさにでしたね!

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