又左草子~~又左、飫肥城へ~~

皆々、息災であるか

前田又左衛門利家である。

此度の日記は史跡探訪じゃ！

百名城巡りの旅、九州編の続編である。

前回は鹿児島県が鶴丸城に行って参ったが、

此度は何処へあったんであろうか！

又左草子~~又左、鶴丸城へ~~

では、

いざ参らん！！

飫肥城

さあさあ！！

儂は鹿児島を離れ、

宮崎県 が 飫肥 にやって参った！！

因みに読みは『おび』だでな！

読みにくい字じゃが覚えておくと良い！！

此度儂が訪れたのは、

百名城九十六番『飫肥城』。

飫肥駅からほど近くじゃ！！

飫肥城を紹介する前に、戦国時代この辺りを治めておった 伊東氏 について初回致そう！！

日向伊東氏

九州の戦国大名といえば、前回も紹介した島津家 が有名であろう。

じゃが！！

島津家 が台頭したのは戦国の終わり頃で、それまでは多くの豪族がしのぎを削る群雄割拠の地であった。

此度紹介する 飫肥 のあたり、南日向を治めておったのは 伊東氏 と呼ばれるものたちであった。

そもそも伊東氏は鎌倉時代から続く家柄で、日本三大仇討とも言われる。『曽我兄弟の仇討ち』にて殺された工藤祐経の子孫である。つまりは伝統ある家柄であると言えよう。

戦国初期は守護大名である島津家と争っていたが、家中での争いが多い島津家に替わり守護の仕事を幕府から任せられるなど地位を確かなものとしておった。

伊東義祐殿の時代には島津家との争いに打ち勝ち、飫肥城を手に入れるなど最盛期を迎えておった。

そんな時期を支えたのが武勇にも計略にも秀でた名軍師、山田匡徳殿じゃ！

飫肥城では山田匡徳殿の展示が行われておるが故に足を運んだ折には忘れず見て行くと良いぞ！！

当主伊東義祐殿と名軍師山田匡徳殿により躍進した伊東家ではあったが、

島津家が貴久殿と島津四兄弟の代になり勢いづく島津家には抗うことができなかった。

飫肥城を含む領土を完全に失い北九州の大大名、大友氏の軍に加わり旧領回復を目指すこととなる。

じゃが島津家の勢いは凄まじく、今度は大友家が島津家に耳川の戦いにて大敗を喫してしまう。

これによって大友家内での居場所を無くした伊東氏は四国を通って播磨に逃れ、

当時毛利攻めの最中だった織田家に使えることとなった！！

義祐殿の子、祐兵殿は秀吉のもとで活躍しておったぞ！！

遠くでの出来事と思いきや我らにも縁があるものたちなんじゃな！

山崎の戦いでも名をあげた祐兵殿は、

秀吉による九州征伐の折には案内役として先陣に加わり活躍、

その功績によって旧領を秀吉から与えられ、飫肥城に入ることとなった！

伊東家は江戸時代に入っても良き主君として幕末まで続くこととなったのじゃ！

因みに飫肥藩は最西南端から参勤交代をした藩でもあるぞ！

ではいよいよ、飫肥城内を紹介して参ろう！

飫肥城

まず見えるのは大手門、これは復元されたもので良質で知られる樹齢１００年を超える飫肥杉を使った豪華なものとなっておる！

門を行けると立派な虎口じゃ！

中を進むと見えてくるのが史料館。

先ほど紹介した山田匡徳殿や伊東家の資料と甲冑が展示されておる。

百名城のスタンプもここでいただくことができるぞ！！

城も展示も満喫いたし大満足であったが、

飫肥城を見るに忘れてはならぬ場所がまだある。

それが飫肥城の旧本丸跡じゃ！！

苔蒸して趣ある石垣が迎えてくれるぞ！！

此度も実に良き城巡りとあいなったわな！！

蛇足

此度の日記帳はいかがであったか！

飫肥城、中々良き城であったであろう。

更に前回の鹿児島から飫肥に向かう道中は海の見える良き景観も楽しむことができるぞ！！

百名城巡りこれにて１３が埋まったわな！

残り８７、どのような城にであるか誠に楽しみであるぞ！！

次回の日記帳はそろそろ初詣に行きたいと思うておる！

じゃがしれっと九州旅の続編があがるやもしれぬ。

いずれにせよ楽しみにしておく良いぞ！！

次はどこへ参ろうか

さらばじゃ！！