十吾ノ句会  晩秋

日記

十吾で御座る

 

拙者、此度は名古屋城にて、晩秋ならではの物を探して参りました

 

名古屋でのおもてなし、
城内を歩いておりましたら
鼻先をくすぐる芳しき香り

その先には黄金の如く
眩しく咲き誇る金木犀の花が

名古屋城の中には金木犀の木がそこかしこに御座りまする

金木犀の香り、鮮やかな橙を探して巡る、この秋ならではの名古屋城の楽しみ方で御座るぞ!

 

木犀の
香を追い巡る
鯱城かな

 

更に、二之丸を歩いておりましたら、小さな実がなる木が御座った

これは“ムラサキシキブ

 

平安の作家“紫式部”にからその名がつけられた木で御座り、小粒な紫色の実は愛らしゅう御座るな

高明な物書きである事で、木として名が残るというのは素敵な事で御座りまする

枯れたとて
落ちぬ
紫式部の名

 

今は十月中頃で御座りまする、まだ暖かなる日も珍しくござらぬゆえ、葉の多くは緑色

さりながら所々に黄色の葉が見えるようになってまいりました

ちなみに、
葉が紅くなる“紅葉(こうよう)”という言の葉は有名で御座りまするが、
葉が黄色くなる“黄葉(こうよう)”という言の葉も御座りまする

かつてはこの二つを合わせて
もみじと呼んでいたそうな

黄葉が
告げる終わりと
始まりを

此度はこれまで!
この時期は色鮮やかな景色が多いですな

 

 

今、名古屋城は秋まつりの最中、

もう暫ししましたら菊花大会も開催されまする!まだまだ楽しみは尽きませんな!

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