新太閤記 〜八十年目の夏〜

皆の衆。
こんばんはじゃ。

豊臣秀吉である。

此度の日記帳はちと簡素に。

日の本は今日で先の大戦、
太平洋戦争が終わって八十年目と相成った。

昨今、
この先の大戦を経験した者たちが次々にいなくなっておるっちゅうのを至る各所で耳にする。

我が家臣であり、儂の大事な相談役でもあった
千利休の末裔である裏千家第十五代家元「千玄室」殿も一日前の十四日にこの世を去ったとの報せを聞いた。
この者も太平洋戦争を語る上では大切な者であった。

我が活動しておる「名古屋城」も太平洋戦争で失ったものがいくつかある。
十年の歳月をかけて復元した本丸御殿も、木造復元の案が出ておる天守閣もそうじゃ。
全て、この戦にて失っておる。

信長様は戦が無き世を目指して日の本を一つにまとめ上げようとした。
儂はその夢を引き継いで日の本を一つに纏めた。
徳川殿も儂や信長様の夢を引き継いで、関ヶ原で混乱した日の本を一つにまた纏め上げた。

我ら三名が思う気持ちを全て同じなのじゃ。
「民が笑って、腹一杯飯を食うて過ごせる世を作る。」
この想いを掲げて日々努力をして参った。

この現世に蘇って来ても尚、常々思うておる。

この先、
世界全てに戦無き世が訪れて、民の笑顔がたくさん見れるっちゅうことを。

今日の空は、どえりゃあ綺麗な青空が広がっておった。

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