又左趣記 霊日記 第三体

日記

又左趣記 霊日記

前田又左衛門記し候

此処では又左趣記としてこの多趣味武将こと前田又左衛門利家が

「手記」ではなく「趣記」として

馬物語、武具録、説異聞、霊日記の四つの章に分け

普段ではあまり知り得ない知識を記して参る

霊日記とは

かつて豊臣秀吉の命にて悪霊が出るという城で肝試しを行い

見事成し遂げた儂、前田利家が

世界中にあるあらゆる幽霊、妖怪、怪物の類いを皆が臆することの無いように紹介して参る

今回は

今回皆に紹介する妖怪は

日ノ本の昔話でお馴染みの

じゃ!

そもそも鬼とは何なのか?

知らぬものも多かろうで綴って参ろう

鬼とは

鬼はその昔、日ノ本に居たとされる妖怪で

人のように二本の足で立ち、図体は大きく、力が非常に強い

頭から牛のような角が生え、人語を話し、野蛮且つ残酷な性格とされている

現世に伝わる昔話等では適役として登場することが多く

その姿を容易に想像することが出来る者が多いかと思う

人を喰らったり、財宝を奪ったりなどの悪行をするものとして描かれる恐ろしい妖怪である

物語としての鬼

桃太郎やこぶとりじいさん等に登場する鬼

物語に登場する際はやはり恐ろしい存在として出てくることが多い

悪そのものして描かれる鬼は最後には討伐されたり、災厄そのものとして結末を迎える

こうすることにより、これを聴かされた子供は悪いことをすると鬼が来ると思い

道徳心を養う為の側面も持つのだ

歴史においての鬼

日ノ本では空想上の生物ではなく

鬼は実際に居たとされている

中でも有名なのは酒呑童子(しゅてんどうじ)と呼ばれる鬼だ

酒呑童子は大酒呑みで鬼達の頭とされており、源頼光公とその四天王によって討伐された

その際酒呑童子の首をはねた刀は童子切と呼ばれ

戦国時代には天下取りの刀として名剣にも数えられている

地獄においての鬼

死後の世界にも鬼は居るとされている

というのも地獄の閻魔大王の元で働く獄卒達は鬼だというのだ

地獄の鬼達は閻魔大王の裁きに従い

亡者達に罰を与えるのを生業としているのだとか

その責め苦は想像を絶するものであり

地獄に堕ちたくなければ生前に徳を積むようにというのが仏教の教えである

まとめ

以上の事から鬼という妖怪は

日本人にとっての必要悪

と言えるじゃろう

人は弱く、堕落するもの故

鬼という存在を恐れることにより自らを戒め道徳心を養う必要があったのかもしれん

此度はこれにて終いじゃ

前田又左衛門利家

コメント

  1. りーくん より:

    利家様
    おはようございます。

    「鬼」とは!
    昨今、鬼についてのお話が有名となっていますので
    なんとなくタイムリーな話題ですね(笑)。

  2. 結月 里洋(ゆづき りょう) より:

    鬼!

    最近流行ってますね!

  3. より:

    利家様こんばんは

    鬼と言えば ほにゃららのほにゃららですね笑
    全巻また読んでみたいと思います笑

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