又左草子~~又左、此の地へ~~

皆の者、息災であるか

前田又左衛門利家である　

此度は

金沢探訪記 第二篇である。

第一篇を読んでおらんものは読んでから参ると良い

又左草子~~又左、彼の地へ~~

では、

、

、

、

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いざ参らん！！

金沢城

金沢といえばやはりここ、

金沢城 であるわな！

賤ヶ岳の後に鬼玄蕃と呼ばれし

佐久間盛政から攻め取った城である。

(盛政とは懇意の仲で難儀な思いをしたのは心の隅に置いてもらいたい)

そしてこの後にこの功により秀吉より与えられることになり、これが加賀百万石への第二歩 となるわけじゃ！

第二歩？

となった者も居るやもしれん。

第一歩はなんじゃ！

と、

では、

加賀百万石の 第一歩は！

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、

、

、

…

のちに話して参ろう。

そもそもここ金沢城は一向宗の城「金沢御堂」であった。

一向宗を討ち滅ぼした折に盛政が信長様から賜り、名が金沢城となった訳じゃ。

儂の城になった後に儂は一向宗及び盛政の印象から脱却を図り、大掛かりな改修とともに名を 尾山城 と改称致した。

然りながら、

定着せなんだなぁ……。

誠に遺憾である。

敗因はわかっておる。

城は尾山と改めたが、土地の名は金沢のままにしたことじゃ……

金沢への文は金沢、城への文は尾山と使い分けなければならんのが煩わしかったのであろうな……

後年しれっと金沢城に戻し、今に至る次第じゃ。

現世の金沢城は利長の大改修、

そして平成の世に多くの史跡が復元されたことで、

儂が建てた頃よりも豪壮なものとなっておる！

下の写し絵は幕末に建てられた鶴丸倉庫、重要文化財に指定されておるぞ！

して、平成の世に復元されたものの一つが

この五十間長屋である

さらには令和二年に鼠多門・鼠多門橋が復元公開され申した！

二年ほど経つが流行り病により未だ訪れる事が叶わなかった者も多いであろう。

故に収まりつつある本年は金沢城が耳目を集めるであろう！

皆々もこの流れに乗り訪れると良い。

小丸山城

続いては加賀を離れ能登へと足を延ばした。

儂が向かったのは、先程申した

加賀百万石の第一歩、

小丸山城である！

現世においては儂といえば加賀百万石、

或いは金沢が聞き馴染みがあると聞き及んでおる。

が、しかし

儂が北陸支配は信長様より能登を賜ることにより始まる。

能登を拝領いたしたことで国持の武将となることができた故、信長様の厚意に感激したことは記憶に新しいわな。

元々能登には七尾城っちゅう難攻不落の名城が在ったのじゃが

難攻不落とは即ち治世や商いを行う上では難儀であること、

よって港近くへ本拠となる城を築城した次第である。

まぁ、翌年に金沢へと移ったが故に儂が本拠としたの短かったがな！

その後は前田家のいぶし銀こと安勝兄上が入り旧領主畠山の残党や一揆がちな土地を見事治められた。

また儂の隠居後は利政が治めたことは現世でもよく知られておる通りじゃ。

この小丸山城址は庭園が整備され、桜の名所としても知られるため皆々にも勧めるところである。

蛇足

少し遅れたが皆の衆

明けましておめでとうさんじゃ！

無事新年を迎えることが出来、嬉しい限りである。

ようやっと方々へ少しずつではあるが、遠征もできるようになり、良き一年となると儂は確信に近い思いを持っておる。

共に良き年にいたそう。

儂の金沢探訪記も残りは番外の様相の最終篇を残すのみ

感想を返文にて待っておるぞ。

それでは、

さらばじゃ！