尾張自慢「百と七十八日目」

日記

百と七十八日目の尾張自慢

みなさま、おはようござりまする。

陣笠隊のなつでございます。

「尾張自慢」百と七十八日目でござりまする。

此度ご覧いただきまするは、西北隅櫓の謎でござりまする。

鬼瓦の紋

以前ご覧頂いたこの写し絵。

西北隅櫓の鬼瓦でござりまする。

西北隅櫓の鬼瓦は二種類の家紋が使われておるとご紹介致しました。一つはこの菊の紋、もう一つは葵の紋でござりまする。

しかしながら、いつ、なぜ菊の紋がつけられたのかは分かっておりませぬ。

そこで、名古屋城にいらっしゃる学芸員の方に教えていただけたことをみなさまにもお伝え致しまするの。

その方曰く、考えられることは二つだそうでござりまする。

其の一 昭和の修理の折につけられた説

西北隅櫓は昭和三十九年に解体修理が行われておりまする。

その時にあえて菊の紋を取り付けたのではないかというものでござりまする。

但し、この年はすでに宮内省(現・宮内庁)の管轄の離宮ではなく、名古屋市に下賜されておりましたが故、あえてつけたならば理由が気になるところでござりまする。

其の二 元々菊の紋であった説

菊花は水辺に咲く花であるということから火除けのまじないの意味合いがあるそうでござりまする。

つまり天皇家との関係はなく、しゃちほこを建物において火除けにしたのと同じ意味合いでつけられたのではないかということでござりまする。

 

この二つの説をお教えくださりました。

しかしながら、西北隅櫓の鬼瓦に関しては明確な記述が無いために学芸員の方も正確なことが分からないとのことでござりました。あくまで「こういうことが考えられる」という範囲でご理解くださりませ。

これからの調査や研究により判明することもあり得るとのことでござりましたが故、わたくしもその時を楽しみに待ちたいと思いまする!!

なつ

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コメント

  1. より:

    なつさん

    こんばんは。
    追記ありがとうございます。
    「説がある」ということでも、気になってたことが少しでもはっきりしたのはすっきりしました。学芸員さん、さすがですね。

    私も、この西北隅櫓の菊紋や他の櫓でも菊紋が使われていることを気になって調べた時に「菊紋は瓦によく使われる」と出てきて、なんでそもそも菊紋がよく使われるのかな?と疑問に思っていました。
    水辺に咲く花だから火除け!!なるほど!!!
    戦国時代は今よりも縁起担ぎや占いを重宝していた時代ですから瓦にもいろんな思いが込められているのですね。

    調べてくださってありがとうございました。

  2. 相州姥桜 より:

    なつさん、こんばんは~。
    今日は小雨が降ったり止んだり。週末も予報は今一つの相模です。

    菊の紋=皇室と思い込んでおりましたが、菊と水もよく一緒に描かれますものね。火伏せ説は成る程と思いました。
    物事は固定観念に囚われて見ていてはいけないのだと思いました。
    決まった解がないからあれこれ想像する楽しみもあるのですよね。

    では
    週末、元気で参りましょう!

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