名古屋きんつば

あいさつ

皆の衆こんばんわじゃ

名古屋おもてなし武将隊

豊臣秀吉じゃ

流行り病により

油断を許さぬ時勢に

戻ってしまったが、

皆々如何すごしておるか

太閤心配じゃ

皆々もこの繰り返す屋敷生活

疲れを感じておることであろう

そこでじゃ

尾張の甘味で皆々の心を

緩めてしんぜよう

名古屋きんつば

小豆を楽しむにはこれじゃ

長登屋殿の『名古屋きんつば』

一時期販売が止まり

悲しまれておったこの者

〝昨年〟堂々の復活

今は

名古屋城の土産屋でも手に入れられる

一、見た目

黒と金を合わせとても良い

金鯱が象徴的じゃな

二、中身

四つ入りじゃ

これまた鯱があしらわれており

とても良い

三、実食

薄い皮の部分が上品な舌触り

中は粒あんぎっしり

ほれ見てみ

四、味

皮の主張が控えめ故に

中の粒あんたちを存分に堪能できる

小豆を使いながらも品のある甘さ

客人と楽しむ茶請けにもってこいじゃ

五、総評

四個入りそして

値段も六百円で釣りが来る

懐に優しい値段

粒あん好きは

食すべき一品である

次は茶と共に食したい

最後に

時勢が落ち着き

名古屋城に参った折に

一つ如何か

それでは日記帳はこれまで

また会おう

さらばじゃ

豊臣秀吉