陣笠隊、十吾にござりまする!
此度は、名古屋城・二之丸庭園に植えられている、薬草についてお話しいたします!
戦国の世、多くの武将様が戦に備え、薬草の栽培や流通に力を注がれていました。戦国の世で薬草を備えておくことは、まことに大切にござりました!
名古屋城・薬草園の起こり
戦国の世の後、江戸時代、名城公園と西区堀端町の近くに「御深井御薬園」という尾張藩の薬園がござりました。
当時はそちらにおよそ39種もの薬草が育てられており、現在、名古屋城にはそのうち10種が植えられておりまする。
此度は、そのうちの数種の薬草をご紹介いたします!
名古屋城の薬草
一、キキョウ(桔梗)
せきや痰を止めたり、膿を取り除く作用がございます。
また、紫色の美しい花を愛でたり、若い芽を揚げたり煮たりして食べておりました。
二、ツワブキ(石蕗)
解毒、健胃作用がございます。食中毒には根や茎を煎じた汁を、打ち身や出来ものには葉の汁を使いまする。
以前、You Tubeにて梅干しの話をいたしましたが、食糧が傷みやすかった戦国の世では、解毒作用があることは重要にござりました。
三、ウコン(鬱金)
健胃薬、利胆薬として、臓腑を強くするために使われておりました。また「黄染草」とも呼ばれ、布や漬物の色づけにも使われました。
四、サネカズラ(真葛)
…咳どめ、滋養強壮の薬に使われました。茎の皮を剥き、水に浸しておくと粘り気が出て、整髪料として使うことができたため、「美男葛(びなんかずら)」とも呼ばれたそうにござりまする。また、花や実が美しく、歌に詠まれたことも多いそうでござりまする。
お見事な名古屋城の薬草園!
この他にも名古屋城にはあらゆる薬草が植えられておりまする!戦が長引くことがあれば、武将様や拙者ら足軽の傷や病が増え、戦を続けるのが困難になって参ります。そうならぬように、名古屋城には諸々の薬草が揃っており、戦への備えは万全!
…とはいえ、現世の医術は戦国の頃よりはるかに向上しているとのことですので、現世ではこれら、名古屋城の薬草を使わずに済みそうでござるな……。
コメント
十吾さん、今晩は~
昨夜は戦国音絵巻への御出陣、大変楽しく拝聴いたしました。
あらゆることを吸収しようと頑張っておられるなぁと感心もいたしました。
そしてやっぱりお声が素敵ですね。
低めの声だとイケ声音を使った時の踊舞さんを思い出したり(笑)
さて本題
薬草のお話、興味深かったです。
名古屋城にかくも多くの薬草が植えられているのですね。
合成された現代の薬よりも自然由来の薬草の方が身体には優しいのかもしれません。
流行り病に効く薬草が見つからないかしら?
季節は白露だそうですがまだまだ暑さも戻ってきそうな日々、ご自愛くださいませ。
十吾さん
こんにちは。お疲れ様でございます。
名古屋城に薬草が植えられているとは
あまり知られてはいないようですね。
さすが健康オタk(ゲホゲホ)・・・
健康志向の強い家康様のお城です。
この薬草といえど花も咲きますので
薬草として使うのではなく
観葉として愛でていきたいですね。