又左趣記 武具録 第五項

日記

又左趣記 武具録

前田又左衛門記し候

此処では又左趣記としてこの多趣味武将こと前田又左衛門利家が

「手記」ではなく「趣記」として

馬物語、武具録、説異聞、霊日記の四つの章に分け

普段ではあまり知り得ない知識を記して参る

武具録とは

槍の又左と呼ばれ、金色の甲冑を纏い戦場を駆け抜けた儂、前田利家が

古今東西さまざまな武具の特徴、用途、について戦を生業とした武士としての目線から

皆々に紹介しようと思う

今回は

今回紹介する武具は

日ノ本は勿論、世界の戦を大きく変えたあの武器

鉄砲

じゃ!

それでは紹介して参ろう

鉄砲とは

日ノ本では鉄砲と呼ばれる武器は

異国では銃と表現される事が多い

火薬を用いた火器で

鉄で出来た筒の中に火薬と弾を込め

火薬を引火させた衝撃で弾を飛ばすというもので

昔は威力は勿論であったが

それよりもそこから発せられる音等が人の恐怖心を煽る為有用であった

現在に至るまで進化を続ける武器であり

今なお世界中で最も使われている武器である

鉄砲の歴史

鉄砲(銃)を語る上で火薬の存在が欠かせない

火薬を最初に用いたのは東アジア圏とされるが定かではない

古代中国では既に火薬を用いた武器があったというが

これらは火薬その物の爆発で攻撃をするもので、弾を飛ばす鉄砲とは少し異なるようだ

鉄砲の元となるものが出始めたのはおよそ十三世紀頃

手銃(ハンドキャノン)と呼ばれる武器である

中国で開発された手銃は絹の道(シルクロード)を渡り、中東、欧州へとたどり着いた

其以降、欧州では火薬及び銃の研究がされ続け

十五世紀頃には日ノ本に伝わるマッチロック式の火縄銃が完成する

日ノ本の銃

日ノ本にポルトガル商人の手によってもたらされた鉄砲は

この国の歴史を大きく変えることとなる

種子島で初めて国産に成功した後は日ノ本中で製造される事となり

多くの大名が競うように求めた

初めこそ命中精度の低さ、弾込めにかかる時間等の理由からその有用性が認められなかったが

欧州で既に行われていた集団運用による破壊力が国内でも実践されたことにより

主力武器として広がる事となる

しかし大きな問題点として

日ノ本内では火薬の材料である炭、硫黄は採れるものの

硝酸が産出しないため

その多くを異国より輸入する必要があった

そのため火薬の運用には出費がかかり

切り札としての運用となった

まとめ

以上から鉄砲という武器は

人が造り出した最高の兵器

と言えるかもしれん

どんなに文明が進もうと使われ続ける火器

いずれこの火が着かなくなる日は来るのであろうか

此れにて終いじゃ

前田又左衛門利家

コメント

  1. より:

    利家様おはようございます

    鉄砲の話は利家様がお話して下さった事が(Showroomでございましたかね?物忘れ激しくて申し訳ございません)とても印象に残っております
    再度復習出来た気持ちです

    呼び方は某大河ドラマのイントネーションが印象的 笑 でございますね

  2. 結月里洋 (ゆづき りょう) より:

    鉄砲、勉強になりました!!

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