十吾、名句を詠む 年の暮

日記

十吾で御座りまする

昨日は、名古屋おもてなし武将隊全員での生配信、今年を締めくくるもので御座りました

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現世の方は、くりすますを盛大に楽しんだ後、すぐに年越しの支度!

心の切り替えの早業なり!

年の暮れ、というのは終わりの寂しさと新年への期待が入り混じる折で御座りまするが、高明な俳人はこの折にどのような句を詠まれたので御座ろうか?

此度は、俳句の名人による年の暮れを詠んだ句をご紹介致しまする!

 

“芭蕉去て そののちいまだ 年暮れず”与謝蕪村

こちらは与謝蕪村殿の一句

芭蕉様がお亡くなりののち、俳句において心を受け継ぐ方が現れず、前に進めずにいる、という句で御座りまする

こちらは暮れに悔いを残しているような句で御座りますな

“ふとしたる ことにあはてゝ 年の暮”高浜虚子

“気付けば年の暮、成し遂げたものがなく慌ててしまう”
という思い、高浜虚子殿の句
これもまた一年を悔いるような一句

両者とも名句ではありながら、一年に後悔を残すのは、新年への道が狭まる気が致しますな

“なりにけり なりにけり迄 年の暮”松尾芭蕉

一方こちらは松尾芭蕉 様の句、
“年が明けた、年が明けたと思っている内は、まだ年末だ”
という意味、

先へ先へ進む者は年が明ける、というのを忘れて行くので御座りましょうかな

なんと前向きな句か!

“ともかくも あなたまかせの 年の暮”小林一茶

これは小林一茶殿の句、
“あなた”とは阿弥陀如来様のことだそうな
一年を振り返ってあれこれと悔やむより、阿弥陀様にお任せして進むほかなし、という句

ただ前向きなだけでなく、悔いる気持ちも分かる、しかしそれは仕方のないことと詠む一茶殿、確かにその通りじゃ…

 

今年の思い出

皆様はこの一年、どのような思いを持っておられましょうか?
拙者は、年末になって覚王山あぱーとに句を持ち込み、多くの方に見ていただいたことが誉で御座りました!

 

他にも酒井殿との生配信で、五七五以外の句を詠んだりと、てんこ盛りの一年で御座った!

皆様のこの一年、愉しき思い出をどうぞ教えてくださりませ!

ここで、十吾が一句

忘れたき
ことがありゃせん
年忘れ

 

今年も一年、有難う御座りました!
皆様、良いお年を!

 

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