100名城の旅、十七城目『今治城』

皆々、息災であるか

前田又左衛門利家である。

此度の日記帳は100名城の旅、

十七城目である。

いざ参らん！

今治城

此度紹介致すのは今治城。

砂が吹き揚ってできた浜に建てられたことからか、吹揚城とも呼ばれておる。

毛織物で有名な愛媛県今治にある城じゃ！

この城は戦国時代随一の築城名人、

藤堂高虎殿が手がけた城としてその機能性と美しさが評される城である！

そして、かつては海から引き込んだ水で三重の堀を構えたことから、

日本三大水城にも数えられておるのじゃ！！

魅力に溢れるこの城へといざ参らん！！

交通・行き方

JR予讃線「今治駅」にて、

せとうちバス「今治営業所行き」に乗車し「今治城前」にて下車じゃ！

今治駅から城までは歩いても三十分程だで歩いて向かうも良いであろう。

百名城スタンプの在り処

今治城天守一階にていただくことが叶う。

入場券を買う折にもらうのが良いであろうな！

今治城の歴史

今治城が築城されたのは１６０２年。

関ヶ原の戦いに東軍として参陣した藤堂高虎殿はその功が認められて伊予半国を拝領する。

日ノ本随一の築城名人であった高虎殿はこの海に面した土地を利用した堅牢さと便利さを兼ね備えた今治城を築いたのじゃ。

１6０８年頃に城は大方完成するのじゃが、高虎殿は今治城築城の間に江戸城の築城にも携わっておって、

その功で伊賀と伊勢に領土を与えられた為に今治城の完成とともに伊賀国へと移り住むこととなった。

移動した伊賀国でも名城伊賀上野城を築城したのじゃが、それはまた伊賀上野城の日記帳にて紹介いたそうではないか！

今治城はその後、高虎殿の養子の高吉殿が収めた後に松平家のものとなって大政奉還を迎えるわけじゃ。

見所

この城の見所といえばやはり！

瀬戸内海の海を生かした水堀である！

幅が６０メートルほどもある広く大きな堀は実に美しく見応え十分である。

堀と同時に注目して欲しいのが犬走りと呼ばれし石垣の外側に広がる通路である。

砂地であったこの地に築城するにあたって安定させる為に用いられた機構であるそうじゃ。

ここまで美しい犬走りは他ではなかなか見られんがでな！

よく見ていくがよい。

してこの堀の水は先に話した通り海水である。

故に鯛やスズキ、ヒラメなど多くの魚が泳ぎ、時にはサメやエイも入ってきては話題になっておる。

して、今治城は天守と三つの櫓が復興あるいは再建されておって、実に豪壮で見応えがあるで城内も確と楽しむことができる。

中でも復元された鉄門は素材と工法まで緻密に再現されておって、在りし日の姿を見ることが叶う。

更に鉄御門には二ノ門にあたる高麗門があって堅牢な枡形虎口となっておった。

戦国後期から多くの城に用いられるようになったこの作りも今治城にも確と取り入れられておったのじゃ。

この枡形にある城内最大の勘兵衛石もなかなかの迫力であるわな！

そして、この城は日本初の層塔型天守を持つ城でもある。

それまでの望楼型天守は層塔型天守に比べると可能性に難があった。

故に高虎殿が今治城に層塔型天守を用いてからは層塔型の天守が主流となっていったのじゃ。

まさに革命的であったというわけじゃ！

そして藤堂流の築城の見所の一つは直線で険しい石垣である！

反りを持つ清正の石垣との違いが見えるでよく注目いたせ！

高虎殿と加藤清正は二大築城名人と呼ばれ共に日ノ本の築城に多大なる影響を与えた存在である。

それぞれが建てた城を見比べることで共通点や違いを見出すのも、

城巡りをしていく上で一つの楽しみ方であろう。

蛇足

今治城の紹介はいかがであったか！！

海と高虎殿の建築、見所ばかりの良い城であろう！

日ノ本の城はおよそ五万程あると言われておるが、その中でも特別に珍かなる存在と言える城だで目新しい話も多かったのではないか？

100名城の旅としては藤堂高虎の城は初登場であったが、これよりいくつも出て参る。

楽しみにしておくが良い！

それでは次の日記にて会おうではないか！

さらばじゃ！！

是迄の城(ばっくなんばぁ)

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