100名城の旅、二十九城目『一乗谷朝倉氏館』

日記

皆々、息災であるか

前田又左衛門利家である。

此度の日記帳は100名城の旅、二十九城目である。

いざ参らん!!

一乗谷朝倉氏遺跡

此度参ったのは越前が一乗谷にある朝倉氏遺跡じゃ!

現世の福井県であるな!

一乗谷は我らがいきた戦国時代においては日ノ本でも一、二を争う栄えた地であった。

そしてその重要性から現世では特別史跡、特別名勝、重要文化財と三重に指定されておる!

此度は格式と趣の一乗谷を確と見ていこうではないか!

交通・行き方

JR九頭竜線(越美北線)『一乗谷』にて下車、

一乗谷朝倉氏遺跡博物館は徒歩3分

朝倉氏遺跡は徒歩20分である。

先に資料館で知識を蓄えておくのが勧めである!

百名城スタンプの在り処

印判は博物館の入場口にて押す事ができる。

入場の手形を買った後に押すのがよかろう。

入場手形には博物館のみの手形と、遺跡の入場手形と合わさったものがある。

どちらも行くものは後者が勧めである。

一乗谷の歴史

この地に城郭と町を築いたのは朝倉孝景様。

初めての下剋上大名とも呼ばれる戦国時代を背負って立った才君である。

朝倉家は元々三管領が一雄の斯波氏の家臣であったのじゃが、応仁の乱の混乱で渦中での発言権を増していき最終的には独立を果たす。

そもそも応仁の乱は斯波氏の当主争いが一つの切っ掛けとなっておって、重臣であった孝景様が先導したのではないかとも言われておるな。

越前は京の都に近いこともあって孝景様の影響力は大きく、応仁の乱で東軍の勝利を決定づけたのも孝景様である。

戦においてはもちろんのことながら、戦乱で荒廃した都から公家が多く一乗谷に避難してきたことで、大いに栄えて日ノ本随一の賑わいと文化をもつ大都市へと成長していったのじゃ。

故にこの遺跡からは誠に貴重な品が数多く出土しておって、博物館にて展示されておる。

因みに織田家も朝倉家と同じく斯波氏の重臣として応仁の乱を戦い、力を失った主家に変わって尾張の支配を行うこととなった。

戦国時代を通して文化と教養の深い町として続いた一乗谷は足利義昭様が一時は身を寄せるなど、名門としての立場を揺るがぬものとしておった。

じゃが最終的には信長様と衝突し、一乗谷は信長様の構成に持ち堪えられず、一門衆である義鏡殿の裏切りを持って滅亡することとなった。

これ事実を持って、最後の当主朝倉義景殿を暗君と捉えるものが少なくないが、寧ろ勢いに乗る信長様に唯一待ったをかけたのが義景殿である。

織田家としても最も苦戦したのは朝倉家と言えよう。

我が恩人である森可成様をはじめ、多くの武士が朝倉家との戦で討死しておる。

武田や毛利、上杉とは比べものにならぬほどの苦しい戦であった。

朝倉家が滅んだ後には朝倉旧臣に与えられるが後に越前一向一揆に攻め落とされ、その後に入った柴田勝家様が北ノ庄に居を構えられたことで使われなくなり、田畑へと変えられていった。

然りながら、現世ではその街の重要性が注目されて発掘調査がなされ、街並みの復元が進んでおって実に見どころの多い場所となっておる。

見所

先ずはなんといっても朝倉の文化を見る事ができる博物館じゃ!

出土した茶器や将棋の駒などここでしか見られぬ展示が数多くある。

館内を案内する音声ガイドなるものも充実しておって、大いに堪能できるようになっておるぞ!

儂が足を運んだ時には出土した貴重な陶磁器を手で触れて楽しむこともできた。

唐より輸入した高価な器が民家の跡地から見つかっておって、武家や公家だけではなく民にまで貴重な道具が渡るほどに高い水準の文化が形成されておったことがわかる!

館内には当時の遺跡をそのまま収めた部屋もある。

かつての船着場の遺跡である。

さらには館内にかつての館を一部復元するなど、他ではなかなか見られぬ大胆な展示も行われておる。

ここでは衣装体験も叶うそうで、甲冑や着物を纏って楽しむのもよかろう!

博物館を楽しみむかうは一乗谷城下町。

この地には朝倉義景殿や景鏡殿の屋敷跡や復元された城下町を楽しむ事ができる。

義景殿の邸跡には唐門が立っておって、水堀と共に実に良い景色である。

復元された城下町は様々な建物に加えてここでも衣装体験が叶う!

中世の城下の街並みに装いも合わせて満喫するのもよかろう。

ここから一時間ほど山を登れば一乗谷の山城の本丸に着く。

竪堀や土塁、曲輪の跡が楽しめるようじゃが、時間の都合で此度は見送ったでまた必ずまいろうではないか!

帰り際には雪も降って実に良き景色であった。

蛇足

一乗谷は如何であったか!

自然豊かな山々とその合間にできた日の本随一の街並み。

これはなかなか見応えであった。

体験も景色も楽しめる上に博物館内には甘味処もあってゆるりと時を過ごすことも叶う。

九頭竜線は本数が少ないで空いた時間をここで過ごすのも一興であろう。

わしはぜんざいをいただいたのじゃが、

いつもの如く写絵を撮り忘れてしまったで想像で補うのじゃ。

越前大野、北ノ庄、我が越前府中城と名が知れた城郭が近くにいくつもあるで併せて攻めるも良いであろう。

隔世の趣を感じられる一乗谷にみなも足を運んでちょうよ!

是迄の城(ばっくなんばぁ

100名城の旅、一城目『金沢城』

100名城の旅、二城目『丸岡城』

100名城の旅、三城目『長篠城』

100名城の旅、四城目『彦根城』

100名城の旅、五城目『備中松山城』

100名城の旅、六城目『岐阜城』

100名城の旅、七城目『鹿児島城』

100名城の旅、八城目「飫肥城」

100名城の旅、九城目『大分府内城』

100名城の旅、十城目『岡城』

100名城の旅、十一城目『丸亀城』

100名城の旅、十二城目『平戸城』

100名城の旅、十三城目『多賀城』

100名城の旅、十四城目『佐賀城』

100名城の旅、十五城目『吉野ヶ里』

100名城の旅、十六城目『肥前名護屋城』

100名城の旅、十七城目『今治城』

100名城の旅、十八城目『湯築城』

100名城の旅、十九城目『伊予松山城』

100名城の旅、二十城目『上田城』

100名城の旅、二十一城目『松代城』

100名城の旅、二十二城目『松本城』

100名城の旅、二十三城目『安土城』

100名城の旅、二十四城目『山形城』

100名城の旅、二十五城目『久保田城』

100名城の旅、二十六城目『弘前城』

100名城の旅、二十七城目『根城』

100名城の旅、二十八城目『盛岡城』

 

コメント

  1. より:

    利家様こんばんは
    お城巡りはいかがですか?

    さて写絵を見てもしかしたら小さき頃行った事があるやも?
    父親が歴史好きなので(娘は歴史好きには育たなかったみたいですが笑)
    そんな訳で写絵は有難いですねぇ
    記憶を呼び覚ます。
    写絵が無くともぜんざいの想像ならお任せ下さい
    なんなら栗まで入ってました私の脳内ぜんざいは笑

    今日はとても寒く感じました。
    お身体冷やさぬ様ご自愛くださいませ
    おやすみなさい

  2. 良子 より:

    利家さま

    こんばんわ~
    毎日更新との言葉の通り日記の更新ありがとうございます

    瀬戸美濃焼天目茶碗は福井まで運ばれたのですね
    なんだか身近に感じます
    まだ足を運んだことありませんが徒歩3分の文字にはテンション上がりました
    本丸まで1時間は…(笑)

    雪が降ってきたとこのこと
    景色は見応えたっぷりでしょうが
    暖かくしてお過ごしくださいね
    明日も楽しみにしてます

  3. ようこ より:

    利家様こんばんは!
    早速の日記帳の更新ありがとうございます!
    お城巡りを楽しんでいらっしゃるようで何よりです(*^_^*)

    一乗谷朝倉氏遺跡には思っていた以上に見所があるんだなあ…と沢山の写し絵と共に、わくわくしながら読みました(*^_^*)
    『麒麟がくる』での紹介がきっかけで此方を訪れてみたいと思った私にとって、一乗谷の歴史のお話は振り返りの良き機会となりました

    遺跡は勿論ですが、博物館もとても興味深いですね!
    陶磁器に触れられたとは…利家様貴重な体験をしましたね(*^_^*)
    そして美しい景色の中に雪が降ってきたらどれほどの素晴らしい眺めでしょう…

    ただ、雪も降るくらいの寒さですので温かくしてゆっくりとお休みくださいね

タイトルとURLをコピーしました